最近、ネット通販でアジアメーカーのタイヤが格安で売られています。
そこで購入されて、当店に交換作業を依頼してくるお客様もいます。
「安いけど大丈夫?」と聞かれますが「もちろん危険です」と答えます。
タイヤの性能は価格と比例するので、おすすめできるものではありません。
当店では、アジアメーカーのタイヤの走行テストをしてみました。
普通の道路を時速40~50kmで走った際は、パタンノイズ(走行中にタイヤが出す音)は、とても気になりましたが、
ブレーキを踏んだ時、アクセルを踏んだ時、はそれほど違和感はありませんでした。
高速走行をした際は、時速110kmを超えると滑り始めました。
たぶんそのタイヤの速度の限界が時速110kmということでしょう。
ちなみに国内メーカーの最高速度は、サイズによっても異なりますが、一般的なサイズで時速200km前後の耐久性があります。
ブレーキテストの結果は、ブリヂストンのタイヤと比較しましたが、時速70kmからフルブレーキで止まるまでを比較したんですが、
その距離が、ブリヂストンより7.4mも多く走って止まりました。
ここまで性能差があると、事故にも繋がりかねません。
耐荷重に関しましても、車の荷重に耐えられず変形してしまい、バースト寸前という状態になったタイヤが
当店に何台分も持ち込まれています。
見た目はタイヤの形をしていますが、全く別物と考えたほうがいいと思います。
中国のタイヤメーカーは、日本と違って製造工場を持っていません。
200社近くある中国のタイヤメーカーは、タイヤの名前やパターンデザインやコンセプトを考え、それを別会社のタイヤ製造工場に作らせて
メーカーが販売会社を通して販売しており、一つの製造工場がたくさんのメーカーのタイヤを作っています。
当然研究開発はされていないので、日本のメーカーのタイヤの性能とは比較にならないものばかりと言えます。
それでも安いアジアメーカーのタイヤを選びますか?
スリップサインが出ていると、雨の日に滑りやすくなったり、ブレーキの効きが悪くなったりと、事故に繋がる可能性が高まり危険です。杉浦タイヤでは不要な交換は薦めません。適正な交換時期を見極めるのも私の仕事です。