タイヤの交換作業などをお店に依頼するとき、見積もりをするときなど、
タイヤサイズを聞かれることがあると思います。
多くのお客様は、車種をお答えになりますが、同一車種で2~4サイズくらいバリエーションがあるので、
ここでは、タイヤサイズの見方をご紹介します。
タイヤのサイドウォール(道路に接しない部分)を見ると、4つの数字と記号、
アルファベットで表示されたものがあります。
最初の、
・数字①はタイヤの幅で単位はミリ、
・数字②は扁平率で、タイヤの総幅に対するタイヤ高さ(サイドウォールの長さ)の割合
・数字③「R」は、ラジアル構造であることを表します。
※バイアス構造のタイヤは乗用車用タイヤではほとんど製造されていないので
ほぼすべての乗用車タイヤには「R」が付いています。
・数字④はタイヤの内径、すなわちホイールの外形で単位はインチ
・数字⑤はロードインデックスといい、そのタイヤの負荷能力を表します。
これは指数なので各タイヤメーカーのカタログにはその対照表が掲載されています。
ちなみに図の、「94」は670kgで、このタイヤを4本装着すると、
2,680kgの負荷能力があるということになります。
最後のアルファベット⑥は速度記号といい、走行可能な最高速度を表す記号で、
これもタイヤカタログに対照表が掲載されています。
ちなみに図の「V」は240km/hです。
読み方は、「ニーマルゴ、ロクゴー、アール、ジュウゴ、キュウジュウヨン、ブイ」です。
ホイールのサイズは、アルミホイールの場合はほとんどインナー側に表示がありますが、
表示場所が様々で、図のように数字が並んで表示されてることはほぼありません。
最初の
・数字①は、リム幅(ホイールの幅)で単位はインチです。
・次の「J」はリムの形状を表し、「JJ」というのもあります。
・次の数字②はリム径(ホイールの直径)で単位はインチです。
・次の数字③は車両に取り付ける時のナットの穴の数です。
だいたい4Hか5Hか6Hになります。
・次の数字④は、図のようにナットの穴の中心を通る円の直径で、単位はミリです。
国産車の場合、100か114.3か139.7になります。
・次の数字⑤は、オフセット又はインセットといいます。「ET」の表示がない場合もあります。
これは、図のようにリム幅の中心がオフセット(インセット)±0で、
そこから車輌取付面までの距離を表し、単位はミリです。
図のホイールの場合は+48ですので、リムの中心線から48ミリアウター側に
取付面があることを表します。
ですので、この数字が大きくなるほどタイヤが車輌内側へ移動していきます。
サイズ表示の中には出てきませんが、数字⑥は、ハブ径といい、車両側の取り付けるところの中心に
ハブという突出物があり、そこにピッタリ合うようにホイール側にほぼ同サイズの穴が開いています。
これは、回転軸の中心とホイールの中心が一致していないときれいにタイヤが回らないからです。
社外のアルミホイールの場合、できるだけ多くの車種に装着できるようにハブ径が大きくなっています。
この場合、タイヤの中心を一致させるのがナットだけなので、高速走行する際、
タイヤが振れてしまう場合があります。
ですので、社外ホイールを装着する際は、車輌のハブとホイールのハブ穴の隙間を埋める
「ハブカラー」という部品も併せて装着するとより一層安定した走りを楽しめます。
スリップサインが出ていると、雨の日に滑りやすくなったり、ブレーキの効きが悪くなったりと、事故に繋がる可能性が高まり危険です。杉浦タイヤでは不要な交換は薦めません。適正な交換時期を見極めるのも私の仕事です。